令和7年7月の支部定例講習会がおこなわれました。

7月 文月(ふみづき、ふづき)
2日の半夏生は、半夏はんげという薬草が生え、梅雨つゆが明ける頃、7日の小暑しょうしょは本格的な夏の暑さを感じる頃で、この日から大暑たいしょ(23日)までの1ヶ月が「暑中しょちゅう」になりますので、暑中見舞いが出されるようになります。20日の夏の土用は、夏の盛りの18日間の称で、特に立秋りっしゅうの前の夏の土用のことを言います。
先人は、自然界の温度や湿度、気圧に関係する状態を「気の動き」と考え、季節や1日のうちで、この気の状態の過度の変化に気をつけ、この自然界の気にうまく適応して生活することを『養生法』と言いました。それは、自然界の状態に調和して生きることが基本になります。人体の働きのすべてを「気の働き」と考え、消化力、排泄力、体温調整などすべてが含まれます。人間は、自然の気の働きを受けて生活しているのだが、季節の働きにあわせた生活を守ることがたいせつで、その働きのうち、動的なものを陽気、静的なものを陰気と表現します。この自然の気の働きを人体も受けるから、身体にも陰陽の働きがある。自然界に陰と陽の時季が平等にあるように、身体の陰陽の気もバランスを保っています。その陰陽の気の割合は、季節にあわせて多くなったり少なくなったりします。この一定のバランスが崩れたとき、その動的(陽気)なものと、静的(陰気)なものとのアンバランスを、気が病む(病気)と考えました。
夏は、陽気が最高潮に達する時期で、しょの働きがあり、しんが働きますので、よい水をとりながら、体を適度に動かして発汗し、陽気、熱を発散すると涼しくなります。

令和7年7月20日(日)函館支部の定例講習会がおこなわれました。夏らしい暑さを感じる曇りの日でしたが、いつものように元気に挨拶を交わし、講習会がはじまりました。
午前中は、阿部 孝先生の講義『実技解説・補瀉論』がおこなわれました。補法と瀉法の具体的な手法を、ていねいにお話しされました。意見、質問がたくさん出て、活気のある講習となりました。
午後からは、『基本刺鍼』と『小里方式』の実技の指導を、くわしい説明をしながらおこない、技術修錬することができました。このたびも、とても充実した講習会をおこなうことができました。
8月の函館支部の定例講習会は、お休みすることになりましたので、このつぎは、令和7年9月21日(日)におこないます。

講義、講習中のようす

検脉しながら、実技、指導中のようす