(葉月)8月は、1年を通して、うだるような蒸し暑さを感じやすい月で、盛夏の頃とも言われます。夜になっても気温がさがらず、寝苦しい熱帯夜になったり、暑さのために、寝不足、疲労が蓄積し、健康を損ないやすい月。冷房などの使用により血行不良が発生したり、急激な温度変化のある場所への出入りにより、肩こり、手足のしびれ、頭痛、自律神経失調症などの諸症状があらわれることがあります。
立秋(りっしゅう)は、暦の上では秋のはじまる日。実際は暑い盛りではありますが、少しずつ日も短くなり、夕方には涼しくなりはじめ、日差しは確実に弱まり、秋の気配を感じるようになっていきます。
暑さが止むという意味の処暑(しょしょ)の頃までは、残暑のように、再び暑さがぶり返し、真夏日のようになることもあります。夏から秋へ、季節は行きつ戻りつしながら、動いています。
気温と湿度の高い日がつづくと、体調不良をひきおこしやすく、夏の間の一時的な症状では済まないこともあります。夏バテ(夏の暑さに負けて元気がなくなる)、夏負け(夏の暑さで体が弱る)という言葉があるように、体力が奪われやすいこの時期、経絡のバランスの崩れ、病は早めに治療するようにし、生命力(生き抜く力)を高めながら過ごすと良いでしょう。
令和5年8月20日(日)に、函館支部の定例講習会がおこなわれました。お互いに元気に挨拶を交わしたあと、いつもとは違う暑さに、体を気遣う優しい言葉も交わされました。
午前中は、阿部孝先生の「わかりやすい経絡治療-総集編」の講義がおこなわれました。このたびは「類中を刺し脉を確認して、病症などと照らしあわせながら証へ導く」という技術などのお話しがありました。質問や意見もたくさんあり、活発な講習となりました。
午後からは、令和5年8月27日、28日に開催される「第24回経絡大学技術講座」に出席するための予習として、高等科の内容を題材に、実技をおこないました。とても充実した時間を過ごすことができました。
来月の函館支部の定例講習会は、令和5年9月17日(日)におこないます。

