3月 弥生
春は、しだいに寒さがゆるみ、陽光と恵みの雨を得て、草木が満ちてくる季節。日ごとに昼間が長くなり、光の強さが増して日差しが明るくなり、次に、少し遅れて暖まりはじめます。この頃には、春を告げる花の開花などが、あちらこちらから伝えられるようになります。春は、冬の間かくれていたすべてのものが芽を出し、活動的になりはじめる時期。自然の陽気が多くなり、人体も陽気が多くなります。心身ともに伸び伸びと、活動的なきもち、あるいは活動するのが良い時期で、春気に応じることになります。人間は、自然の気を受けて生活していますが、季節の働きにあわせた生活を守ることがたいせつで、自然界に陰と陽の時期が平等にあるように、身体の陰陽の気もバランスを保っています。自然の状態に調和して生きることが養生の基本になります。陰陽の気は、上下と内外において交流し、その働きが平均して健康を保ちます。「陰陽の気が、自然の状態と合致して、身体をめぐっていると健康だ」とも教えられています。
令和7年3月16日(日)の函館支部の定例講習会は、会員の介護の事情によりおこなれませんでした。
この次の函館支部の定例講習会は、令和7年4月20日(日)におこないます。