令和4年6月の支部定例講習会がおこなわれました。

6月(水無月)は、春から夏への季節のかわりめの月で、芒種(ぼうしゅ:稲や麦などの芒[穂先のとがった部分]をもつ穀物の種をまく)の頃があり、日本では、南から少しずつ梅雨(つゆ:梅の実が熟する頃に降る長雨)入りしていきますが、北海道には普通梅雨はありません。しかし、まれに気象がぐずつくこともあり「えぞ梅雨」とよばれます。入梅(にゅうばい)の日は、梅雨の季節になることを教えるために、暦、カレンダーなどに記されることが多い。梅雨のように、急激に気温が低くなる時期になると、体が冷え、血液の循環が悪くなり、痛みが出やすくなりますので、気象など、体の外側から強く影響してくる病因による体の乱れ、病には、治療(気血の平衡バランス、調整調和をとる)をおすすめ致します。21日の夏至(げし:太陽がもっとも北に寄り、北半球では、1年中でもっとも昼が長く、夜が短い日)の頃は、心(しん)がよく働き、外界に陽気が多くなります。熱中症には気をつけながら、呼吸を盛んにして陽気をめぐらし、余った陽気は汗とともに発散するようにします。高温、多湿の気象がもたらす、さまざまな症状が現れやすいので、体力が奪われやすいこの季節、病は治療をし、養生もしましょう。


令和4年6月19日(日)に、函館支部の定例講習会がおこなわれました。優しい挨拶を交わしたあと、「会務報告」からはじまり、阿部 孝先生の「綱領」解説があり、その後に、講義「わかりやすい経絡治療 第21章 救急法」の続き、「ナソ、ムノ」の解説がおこなわれました。30年ほど前に、阿部 孝先生がまとめられていた内容を題材に、解説をしていただきました。このたびも質問が多くあり、めいめいが勉強になり、有意義な講習会をおこなうことができました。

くわしい講義、解説、講習のようす

このつぎの函館支部の定例講習会は、令和4年8月21日(日)におこないます。