10月(神無月)秋は万物が実を結び、実りを収穫する季節と言われていました。草木の露が寒気にあたって冷たくなり(寒露)、しだいに地表付近の気温がさがって、露は霜となって降ったり(霜降)、草木が、まるで白く化粧をしているように見える日があったり、少しずつ木の葉が色づき、紅葉がはじまっていきます。陽気が少ない時期になりますが、陽気は体内には深く内入(収納)されると考えられてきました。この時期は「静かに過ごすとよい」という教えもありますが、もし、発汗をした場合には、病の原因になることもありますので、すぐに拭き取るようしましょう。できるだけ、自然の状態に調和して暮らす(生活する)ようにしながら、体の不調、病は治すようにするとよいでしょう。
令和5年10月15日(日)に、函館支部の定例講習会がおこなわれました。この日は、晴れた暖かさを感じる日でした。いつものように、お互いに明るい元気な挨拶を交わし、講習会がはじめられました。午前の講義は、阿部 孝先生の「実技解説」でした。「わかりやすい経絡治療」から「取穴の選択」など 「本治法」「標治法」に関係する内容でした。たくさんの質問などがあり、活気のある講習となりました。午後は 「基本刺鍼」と「小里方式」の実技をおこない、臨床でたりない部分を補いました。「小里方式」の実技は、毎回、考えさせられる事がでてきて、とても勉強になります。このたびも、良い雰囲気の中、講習会をおこなうことができました。
来月の函館支部の定例講習会は、令和5年11月19日(日)におこないます。

