令和5年11月の支部定例講習会がおこなわれました。

11月(霜月しもつき)秋は、穀物などが豊かに実り、収穫するたいせつな季節。空は高く澄み、木の葉は紅葉・黄葉してあざやかに色づいていきます。暦のうえでは立冬の前日までで、立冬から冬(ゆ)がはじまり、立春の前日が、冬の寒気がもっとも多いといわれています。暦のうえで立冬は11月7日頃で、この日から立春までには日の光は弱まり、日脚ひあしも目立って短くなっていきます。さわやかな「秋晴れ」の日差しが多くなったり、「秋冷え」や、晩秋から冬への移りかわりに吹く「木枯こがらし」のように、木の葉を枯らすような冷たい風が報告されたり、「時雨しぐれ」のような冷たい雨が、ぱらぱらと断続的に降ってくる小雨こさめの日があったり、思いがけない、ぽかぽか陽気の「小春日和こはるびより」になることもあります。
気温や湿度、気圧などの気象状況が、短時間のうちに変動するのにともなって、発症、症状の悪化が起こる病もありますので、体の不調を感じたら、早めに治療をするようにします。「適当な寒気(気温の低下)は、体を涼しくしひきしめますが、気温がさがりすぎたのに薄着でいたり、また、暖房過剰と着すぎて発汗することで、風邪(感冒)になりやすい」という教えもありますので気をつけましょう。秋冬や夜中は陰気が多く、冷え症にもなりやすいので、経絡治療により陰陽のバランスを調整すると良いでしょう。

令和5年11月19日(日)に函館支部の定例講習会がおこなわれました。空ににじが見えた、肌寒さを感じた日でした。お互いに優しい挨拶を交わし、講習会がはじめられました。午前は「会務報告」、阿部孝先生の「綱領解説」、宍戸尚先生の『症例発表』がありました。「沈脉の患者さんにたいする経絡治療」などの内容でした。質問や意見も多く、活気のある良い雰囲気の中でおこなうことができました。午後は「基本刺鍼」と「小里方式」の実技指導をおこない、とても勉強になりました。
来月の函館支部の定例講習会は、令和5年12月17日(日)におこないます。

くわしい内容の講習のようす
脉診の実技指導