1月(睦月) 年明けは、1年の無病・息災、健康長寿を願ったり、清栄を祝い、縁起物やおめでたい意味をもっている品でとりそろえられています。昔は家族が、仲睦まじく(1年を健康に過ごせますように)節日に祈りをこめて、節供(せっく)をあげ、さげていただくことを節会(せつえ)と言っていました。一月一日、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日の節句にお供えされていましたが、一月一日がとりわけだいじにされ、歳神様に供える料理がおめでたい料理、節料理(せちりょうり)、御節(おせち)として残っていきました。春夏秋冬(四季)を四つの重で表現し、五の重は将来いっぱいになることを願った予備の重でした。最近は、地方により差異はありますが、それぞれのご家族の人数にあわせた量をいただいているところが多くなってきています。初詣、年賀状、お年玉、書き初め、歌を詠むなど縁起を祝います。
5日頃は「寒のいり」ともいい、小寒から節分までのおよそ1ヶ月を「寒」または「寒の内」ともいいます。いよいよ寒さも厳しくなり、雪がつづく場所もあります。
7日(人日の節句、七日正月)に「七草がゆ」をいただく習慣には、縁起のよい春の七草をおかゆにくわえ、不足しがちなビタミン、薬効成分の補給により、疲れた胃腸を休め、無病息災を祈るという意味もあります。
11日の「鏡開き」には、昔からはれの日に、胃腸の働きを強め、体に潤いをあたえる作用のあるもち米で作ったお鏡餅(丸い形は「鏡」の象徴、大小2段で陰と陽を表し、円満に年を重ねるという意味がこめられているお餅)を食べて力をいただき、長寿を願いました。
1年の始まりの月、経絡治療をしながら健康長寿の暮らしをすることができますように 。
令和6年1月21日(日)に函館支部の定例講習会がおこなわれました。お互いに明るい挨拶を交わし、講習会がはじめられました。午前の講義は、阿部 孝先生の『わかりやすい経絡治療・総集編』でした。「臓腑経絡の働き」などを、詳しくお話しされました。質問なども多く、活気のある雰囲気の中での講義となりました。午後からは、実技の「基本刺鍼」と「小里方式」をおこない、各自の技術の体得に努めました。
次の支部の定例講習会は、令和6年3月17日(日)におこないます。
